浅田レディース品川クリニックに転院してみて、本当に驚くことがたくさんありました。

私はタイミング法〜人工授精までを行った「Jクリニック」と、体外受精1回を行った「浅田レディース品川クリニック」しか経験したことがないため、その他のクリニックのことはわからないのですが、この2院を比べて、浅田の良かった点について簡単に記述します。


朝早くから診察してくれるので、仕事に一切穴を空けずに通院できる

水曜と金曜は8:00から診察開始です!(2021年当時)

もう本当に助けられました…。おかげでコソコソと仕事を抜け出して通院することがなく、全力で診察に取り組めました。

しかも採血がある場合は診察時間の30分前に行って事前に採血を行い、その結果を診察でみてもらう…という素晴らしい時短スタイルの診察方針!

そのため採血がある日は、7:30にクリニックに到着(ビル自体が7:30オープンのため、実は7:30前にいってもビル入口のシャッターが閉まっており入れません…)、すぐに採血。その後8:00に診察開始し、早ければ8:30前に会計も済ませて終了。余裕で仕事に間に合います!

しかも待合室はとても広く、そこでPCを広げて仕事も可能です(ただし待ち時間が一切発生しなかったので仕事をすることはなかった)。働きながら通院するには本当にありがたかったです。

◆待ち時間がほとんどない

土曜日や平日の午後に診察を受けたことがほどんどないため、平日の朝の、人が少ない時間帯での話ですが…全く待つことがなかったです。予約時間=診察時間です(むしろちょっと早く診察してくれたことも…)。

会計も、ちょっと診察内容をメモしておこう…とノートに診察内容を振りかえって書き始めたところで呼ばれてしまうというくらい、いつもスピーディでした。

◆予約がしやすい

最近はどこの病院でも増えて来ていますが、アプリからいつでも診察予約が取れ、またキャンセルも簡単にできます!そして私が狙っていた水曜・金曜の朝一番の時間は、大体いつも空いていました(2021年当時はそうでしたが、現状はわかりません…)。

◆受付の方が親切

実は採卵の前々日…何も考えずに会社の健康診断でX線検査を受けてしまいました。受けた直後、採卵前だったのに大丈夫なのか!?採卵中止になるかも!?…と不安になり、とりあえず受付に即電話して相談。説明したところ「先生に確認の上折り返させて頂きます」と、とても丁寧に対応してくださり、5分もたたないうちに「先生に聞いたところ問題ないとのことですので、大丈夫です!」と折り返しを頂きました。

通院中も挨拶を気持ちよくしてくれて、本当に素晴らしいです。

◆全てが効率化されており、主治医制ではない

前述しましたが、血液検査は診察の30分前に実施して、結果をみながら診察を行う効率化スタイルです。

また診察も、まず「エコー(子宮内部の超音波での確認)」を行い、その後、別室で「診察(先生との対話、エコー結果の説明)」となります。診察では、先生の他にも2名ほどの看護師?の方がいらっしゃり、記録をされたりしています。

浅田は主治医制ではないのですが、この看護師の方がしっかりと先生の内容をメモしているからか、きちんと前の診察の内容が引き継がれており、どの先生に当たっても安心できます。きちんと引き継がれているのでいつでも診察予約が入れられるし、こちらのほうが効率的に私は感じました。

また先生が一生懸命カルテに記入している姿を見るとちょっと質問しづらく感じてしまうのですが、浅田の場合は先生がカルテに記入しない(あくまで私の目の前ではそうでした)ので、まっすぐ患者の方を向いて話をしてくれます。なので先生に質問もしやすいのです!

これはあくまで好みの問題ですので、一人の先生にどうしてもみてもらいたい…という方もいらっしゃると思いますので、そういう方はJクリニックの方が良いかと思います。

◆全体スケジュールが明確、説明資料が豊富

以前のJクリニックでは、1年間通院してタイミング法・人工授精を経験しましたが、診察時には次回の診察内容を軽く先生から一言だけ説明されるだけで(「次回は人工授精1回目ね」くらいで具体的な内容の説明は一切なし)、その先にどんな施術が待っているのかや、どうやって行うのか等の詳しい説明は一切ありませんでした。もちろん、普段の診察で資料を渡されたことも一回もなく…。なので診察にどのくらい時間がかかるのかもわからず、心の準備もできずに言われるがままの受診になってしまうのが、正直かなり負担でした。

それが浅田では、新しく開始する治療方法の度に(注射や採卵、また手術前など)、コーディネーター?らしき方から、診察とは別に1対1で、別室にて丁寧に説明を受ける機会が設けられます。ここで全体的な流れの確認や持ち物などを丁寧に説明してくれて、必要最低限の情報はきちんと紙でもらえます。この場で直接不安なことも全て質問できるため、安心して不妊治療に取り組めます。

投薬に関しても、一人一人に合わせた投薬スケジュール表を紙でもらえました。このおかげで、私は薬を飲み忘れるということはありませんでした。

私がアナログ人間なのもありますが(笑)紙で頂けるのは本当にありがたいです。その場で補足情報をメモれるし、後で忘れることなく見返すことができるので、とても効率的です。

また、浅田アプリにもオリジナルの説明動画がたくさんあり、どのような流れで採卵を行うのか、エストラーナテープはどうやって貼ればいいのか、など治療内容が本当にわかりやすく解説されており、いつでも閲覧することができます。

Jクリニックが極端だっただけかもしれませんが(笑)、浅田の丁寧さには本当に感動しました。

◆設備・アプリが良い

機器類のことはわからないので割愛しますが、浅田で一番びっくりしたのは、手術や採卵時に待機する部屋(簡易ベット)がたくさんあり、手術前後に本当に寛げたことです。Jクリニックしか経験していない私は、同じ不妊治療の産婦人科でもここまで違いが出るのか、新しくて大規模なクリニックはやっぱり心地いいな…と心の底から思いました。

また、浅田のオリジナルアプリもとても素晴らしくて、予約機能や説明動画の他にも、採卵結果がいつでも閲覧できたり、凍結料金の決済情報が確認できたり、浅田の治療に関する全ての情報がこのアプリに集約されるので助かりました(多分ですが、他院だと事前に登録したメールアドレスに決済情報が来るのが普通かと思います。そうなると結構見落とすことも…)。

◆アクセスが良い

品川駅の改札からクリニックまで5分もかからないというアクセスの良さも、仕事しながら通う上で助かりました。

また実は私、docomoのシェアサイクル(コミュニティサイクル。通称「赤チャリ」)に月会員で登録していたため、浅田までは自転車で通っていました(自転車を使えば自宅からドアtoドアで25分以内で到着)。浅田のすぐ近くにコミュニティサイクルのポートがあったので本当に助かりました。

◆治療方針の理由が明白

ここが、一番浅田が嫌われる(?)点なのかもしれませんが、浅田にはエビデンスに基づいた明白な治療方針がしっかりとあります。それは最初の説明会の時に、浅田先生自らがきっちり説明してくださります。逆にいうと、その方針に少しでも不満や疑念を持つ方(薬をなるべく使わず体に優しい治療が良い方など)には、お勧めしません。

私は大学も理系で、完全な理系脳の人間です。そのため元々、曖昧なものや根拠のないものが好きではありませんでした。また事実をオブラートに包んで話すよりも、はっきりと物事を言ってもらった方がいい、という性格でもありました。

そのため、なぜこういう治療方針を取るのか、なぜこうなるのか、の理由がとても明白な浅田の治療方針は、まさに私が求めていたものでした。

また、最新の研究結果や不妊治療の流行も常にチェックしており、有益なものであれば取り入れたり、逆に「こういうものが流行っていますが、これにはエビデンスが現状ありません」などとはっきり伝えてくれる点も、理系の私からするととても好感が持てました。

治療方針に関して、なんでこうなるのだろう、という疑問を持つ瞬間がもしかしたらあるかもしれません。私も、通院している中で、これって何のためにやるのだろう、と治療内容について(批判という意味ではなくて)興味を持つことがありました。その際は、是非クリニックのHPにある「不妊治療のQ&A」や「診療に関するよくある質問」を見てください。大抵の質問はここに掲載されており、明白な回答も書かれているので面白いです。


まだまだ書き足りないことがたくさんあるのですが、総じて何が言いたいかというと、同じ体外受精を行うならば、少し金額が高かったとしても、気持ちよく通院できるクリニックを選んだ方が良い、ということです。

浅田が高いという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ただでさえ高額な体外受精ですから、その金額差は、全体から見ればほんの僅かです。その差でサービスや通院の負担が雲泥の差になるのですから、特に働きながら不妊治療を行う方は、金額ではなく、気持ちよく通院できるかどうかで決めるのが良いのではと個人的には思います。浅田は、支払った金額の価値は十分にあります。

もちろん、このブログを読んでくださっている方全てに、浅田がマッチする訳ではないですし、浅田以上に優れたクリニックもあるかと思います。ただ、もし今通院しているクリニックで少し負担になっていることがあるな…という方は、本当に今のクリニックで良いのかということを改めて考え直してみるのも良いかと思います。