助成金の他にも忘れてはいけないのが、確定申告における「医療費控除」です。年間の医療費が10万円を超えた場合に、申請すると税金が僅かですが優遇されるのでお得です。
私は確定申告自体はふるさと納税もあるので毎年行なっているのですが、医療費控除は2021年分が初めてでした。
その時に色々と悩んだり困ったりしながらも提出し、無事に通ったので、参考までにやり方を記載します。
<「医療費控除の明細書」の準備>
まず、当然ながら病院や薬局で支払いを行った際の領収書を、必ず保管しておきましょう。
そしてそれをexcelなどで一覧化して金額をまとめ、医療費控除の明細書を事前に作成しておきましょう。この時に該当年の治療に対する助成金や保険金(前年の治療に対してであれば記入する必要なし)も、未受給であったとしても受給予定があれば記入しましょう。
明細書を作成する際の注意点は以下です。
- 病院や薬局ごとにまとめた金額でOK
- 領収書の提出は不要だが、5年間は保管しておくこと
- 家族の分(夫の分など)も代表して申請できるので、記入してしまってOK(重複申請はしない)
- 不妊治療にかかった費用は、保険診療分も保険適応外分も、どちらも記入してOK(国税庁HPより)
- ただし、保険会社や東京都の助成金のために必要な受診証明書の料金は対象外なので除外
- 他院への紹介状は医療費控除に入れてOK
- 自分で薬局などで購入した葉酸サプリメント代などは除外
- 助成金が年を跨いだ治療に対する助成だった場合、その年にかかった費用で按分した額だけ記入すればOK
<スマホから電子申請>
申請書が完成したら、国税庁のHPより確定申告を行います。電子申請が便利です。手元に源泉徴収票とマイナンバーカードを準備ください。
私はいつも、確定申告はiPhoneから電子申請しています。小さい携帯画面で進めていくのはしんどいのですが、PCだとOSのバージョンが合わなくて前に進めず…。iPhoneだと上手く進むため、仕方なくiPhoneからマイナポータルアプリ(マイナンバーカード読取りアプリ)を使って申請しています。
ただ、この時も注意が必要で、iPhoneでブラウザから作業する際は、必ずSafariを使用してください!Chromeだと前に進めなくなり頓挫するのでご注意を!
どんどん手順に沿って記入していき、医療費控除の明細書の申請金額も記入していきます。
この際、夫の分など家族分の医療費控除を申請する場合に「配偶者や親族に関する事項」に夫の名前がなくても大丈夫なのか?と思われる方がいらっしゃるかと思います。この欄は「自分が扶養している人」の名前を書く欄であり、医療費控除とは紐づかない部分なので、自分が扶養している家族がいない場合は記入なしで大丈夫です(私は不安になって、国税庁に電話したり色々調べた結果「いざとなったら家族構成は国税庁側で調べられるので、気にせず家族分を申請してしまって大丈夫です」という結論になり、無事に通りました)。
全て記入して問題なければ、電子申請完了です。最後に出てくる送信票&内容確認票は大切に保管しておき、送信票は原本提出で必要なため、印刷しておきましょう。
<「医療費控除の明細書」原本を税務署に提出>
電子申請は全てweb上で完結するかと思いきや、最後に「医療費控除の明細書」原本を送信票と一緒に提出しなければなりません…。
税務署に直接持っていくか、郵送するか、夜間ポストに投函するかで提出しましょう。
なお、私は確定申告の期間開始直後に早めに電子申請だけを終え、原本提出は後でいいだろうと、そのまま2週間ほど提出せずにいたら、税務署から「催促状」が自宅に届きました…(もちろんまだ確定申告の終了日まで数週間ありました)。特にいつまでに明細書を提出しなさい、などと期限の記載は一切なかったのですが、後で税務署に電話をかけたり面倒なことになるので、電子申告が終了したら原本も速やかに提出することをオススメします。